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SNS世代の私たちが「写真集を観るべきワケ」を
教えてくれる大阪の書店『Book of days』

インターネットで本を注文できる時代。そんな時代にリアルな本屋を訪れる理由は「今まで知らなかったことと出会うこと」ではないでしょうか。今、私たちはSNSを通して世界中の人が撮った写真を、手軽に鑑賞することができます。しかし、紙でできた写真集を手にとったことがある人はそんなに多くないはず。

これから紹介する『Book of days』は写真集をメインに取り扱う書店です。写真集を見たことがない、見方が分からない人でも気軽に写真集を手に取り、楽しむことができる本屋です。

『Book of days』のある西本エイトビル
小さな入り口を2階に上がります

『Book of days』は御堂筋線本町駅から徒歩5分。西本町エイトビルの2階にあります。お店のドアを開けると、天井までのびる本の数々に心が踊ります。店内にはジャズやクラシックといった落ち着いた雰囲気の音楽が流れています。大きな窓からは爽やかな光が差し込み、まるでカフェの中にいるよう。店内には写真集を中心に、アート、デザイン、カルチャーなどの本が並びます。これら本は全て、店主の帰山さんがセレクトしたそう。

お客さんとのコミュニケーションから、品揃えが生まれる

帰山さんにマニアックな品揃えの理由を聞いてみました。すると「ついつい顧客のリクエストに応じて本を仕入れてしまう。そんなやり取りを続けているうちに、いつの間にかユニークな本棚ができあがったんだ」と帰山さんは話します。

 

帰山さんは自然に囲まれて育ち、子供の頃から時間があると本屋に通っていたという根っからの本好き。初めてのアルバイトも本屋だったそう。「なぜ本屋を初めたのですか」と聞くと、「本屋以外の仕事を思いつかなかったから」と話してくれました。

表紙をみただけでワクワクする写真集

『Book of days』の魅力は、店主の帰山さんがこだわって選んだ写真集の数々。その中でも日本の写真集に力を入れているそうで、あつかう写真家は年齢、世代、性別、を超えて多岐に渡ります。

 

佐内正史 作「Summer of the DEAD」

Web : https://www.shashasha.co/jp/artist/masafumi-sanai


東京、沖縄、⾹港、マカオ、を旅をした写真家・佐内正史と詩⼈・御徒町凧の冒険の書。彼らは思考が⽌まり、感受性が⿇痺していく現代社会をゾンビ化という病気に例えます。 そんな都市のゾンビ化に⽴ち向かう男達が作った本です。

 

澤田育久 作「closed circuit」

Web : https://sawadaikuhisa.com/works/20170712.html


毎日大勢の人々が行き交うのに、誰も目をとめようとしない場所が「駅」です。澤田育久は清潔で明るい、無個性な「駅」に注目し、2010年の後半から写真撮影を始めました。写真に現れているのは、奇妙なまでに漂白された空間です。東日本大震災で一時は節電モードに入ったものの、再び光にあふれた世界となった「駅」。その変化を写真を通して表現しています。

 

野村恵子    作「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」

Web : https://www.keikonomura.com/


1990年代にデビュー写真家。舞台は長野県の小谷村。感情、情動がテーマ。祭礼、狩猟、出産など、この土地にくらす人々の暮らしを4年かけて取材した作品。特に、子供を産む若い女性の姿が印象的です。


日本人の写真家は世界的にも注目されていて、写真好きな外国人のお客さんもたくさん訪れるそう。

写真集を小説のように読んでみる

『Book of days』にはテーマを持った写真集が多く並びます。そもそも写真集というのは写真家が作る物語です。それを構成する写真には全てメッセージがあります。写真の順番、色、紙質、などメッセージの表現方法は写真家によって様々です。

本屋を訪れ写真集を直接手に取り、作者の気持ちになり、写真集を読むと、もっと楽しめるはず。なぜこの写真を選んだのか。この写真を通して何を訴えたいのか。こんな風に、一冊の中に込められた物語を、想像する時間を楽しんでみてください。


もちろんパッと目についたキレイな風景の写真集を、頭を真っ白にして眺めるように鑑賞するのも写真集の楽しみ方。鑑賞する中で、疑問が湧いたら帰山さんに聞いてみてください。きっとヒントが得られるはず。

控えめだけど、偉そうな本たちが好きだから

『Book of days』は写真集をはじめとし、アートやデザインに関する洋書がたくさん並びます。帰山さんによると「日本ではうちと東京の数店でしか扱っていないような雑誌も多い。自分で言うのも何ですが本当にマニアックですね」と。

 

最後に店主の帰山さんに「なぜ写真集が好きなのですか」と質問してみました。
帰山さんはこんな言葉を残してくれました。「インターネットが発達し、SNSで自動的に情報が入ってくる時代になりました。けれど本は自分から開かないと読めません。そういった控えめで偉そうなところが好き」ですと。

SNSを通して、写真を撮って見ることが身近になった今だからこそ、新しい写真集との出会いを楽しみに『Book of days』 を訪れてみませんか。

執筆者 ヤマシタ(Twitter:yamashita1986

 

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店名

BOOK OF DAYS

住所

大阪市西区阿波座1-10-2西本町エイトビル202号
Googleマップを開く

営業時間

平日11:00-15:00
土曜、祝日12:00-15:00
日曜、水曜定休

TEL

06-6599-8210

WEB

http://www.bookofdays.jp/

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