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私が北加賀屋で出会った人たち・『千鳥文化 』望月梨絵

大阪北加賀屋は建築家、イラストレーター、などのクリエイターが多く住む町として今、注目されています。今回は街の起点となる『千鳥文化』カフェで働き、北加賀屋で暮らす望月さんに街との関わりについて文章を書いてもらいました。

千鳥文化カフェで働く望月さん

千鳥文化カフェで働いている望月梨絵です。静岡県出身で、山形の大学に入学してからかれこれ、9年間山形に住んでいました。2013年に大阪を初めて訪れ、北加賀屋に住むようになり、2017年からは食堂、商店、バー、ギャラリーが集まる複合施設「千鳥文化」で働いています。私が北加賀屋で暮らし、働きながら出会った人を少し紹介できたらと思います。

まずは千鳥文化のコーヒー豆を焙煎している「ジャンゴコーヒー 」です。東京から大阪に移住し、北加賀屋に住居と焙煎工房を構えた吉田誠さん。私たちは親しみを込めてジャンゴさんと呼んでいます。

 

 

元々お茶の先生だった家系で育ったジャンゴさんは、お茶のように気軽に飲める「マイルドなコーヒー」を目指していて、いかに雑味や嫌な酸味を出さずに浅煎り出来るかに拘っているそうです。

 

コーヒー豆は鮮度が大事だからと、ジャンゴさんは一度に大量に買わせるのではなく、千鳥文化の豆がなくなるタイミングに合わせて、自転車で焙煎仕立てのコーヒー豆を届けてくれます。

 

コーヒー好きを唸らせる味というよりは万人ウケするコーヒー。ドリップの仕方で味が変わってしまうのではなく、どんな人が淹れても美味しいコーヒーを目指すのがジャンゴさんです。

届けてくれる際に話すやり取りで、コーヒーに対する想いを教えてくれます。そのおかげで私も「千鳥文化」で珈琲を出す時、ジャンゴさんの珈琲にたいする想いをお客さんに伝えらます。

 

私がジャンゴさんと出会ったのは、千鳥文化で働くもっと前のこと。絵描きとして北加賀屋に引っ越してきた7年前になります。ジャンゴさんの焙煎工房には沢山のレコードがあり、音楽に対しても沢山の言葉を持っているようです。

 

 

音楽といえば昨年、北加賀屋に音楽スタジオ「ICECREAM MUSIC」「club daphnia」が出来ました。DJやミュージシャン、音楽ファンの出入りが増えて、北加賀屋に訪れる人たちの幅が広がったように思えます。

 

「ICECREAM MUSIC」のスタジオがある音ビル。金氏徹平さんのアートワーク看板が目印。

 

 

千鳥文化で流れている音楽は「ICECREAM MUSIC」の創立メンバーのIKU SAKANさんのセレクトです。コーヒーを飲みに何度も訪れて千鳥文化とその季節に合った曲を選んでくれました。

 

何度かお客さんに「この曲はどこの国の曲ですか?」とか「誰の曲ですか?」と聞かれることがあります。日本に情報が入ってきていないミュージシャンだと検索しても分からない事が多いけれど、SAKANさんから詳細を直接教えてもらえるので伝える事が出来ています。ジャンゴさんとSAKANさんに共通するのは、北加賀屋に工房やスタジオがあるから出来る特別な距離感です。

食堂でDJがご飯を食べているかもしれません。バーでアーティストがお酒を飲んでいるかもしれません。仕事の場と遊びの場が混じった千鳥文化で、人々と触れ合う事により一層北加賀屋の面白さに触れることができます。

 

私も食堂でお客さんとコーヒー、そして音楽を繋ぐ事によって、その裏にいる人の想いを伝えられたら良いなと感じています。

記事執筆・イラスト製作 千鳥文化 望月梨絵

▶︎▶︎千鳥文化の詳しい記事はこちら https://neoosaka.com/blog/chidoribunka/

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