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隠れすぎている中崎町のお茶屋さんで、
産地直送の台湾茶を楽しむ

通りすがりには絶対見つけられない、THE隠れ家のような喫茶店『雅楽茶(がらくちゃ)』。店主笠原さんが台湾の茶葉農家を訪れて、直接仕入れるこだわりの台湾茶が楽しめます。このひっそりとした喫茶店に、全国から台湾茶ファンのお客さんが訪れるそう。今回は台湾茶のお店を始めた理由、そして何故この場所で始めたのかを伺ってみました。

 

 

路地の奥にひっそりと隠れる台湾茶屋 

お店は古民家をリノベーション

昔ながらの下町の中にある『雅楽茶』は、地図を見ても迷う場所にあります。まず地下鉄中崎町駅の4番出口を出て、お寺の塀沿いを右折します。それから住宅街を10分ほど直進すると。右側に葉村温泉という銭湯が見えてきます。そこをさらに直進したら、道の左側に『雅楽茶』の看板があります。

 

看板がないと通りすぎてしまう細い路地を進むと、おばあちゃん家のような古民家が現れます。私が訪れた時にはまだ看板が出ていなかったので、2度通り過ぎてしまいました。「本当にここがお茶屋さん?」と思うかもしれませんが大丈夫。

水琴窟

お店の引き戸を開け、土間に上がります。左手には純喫茶風のテーブル席、奥には6畳ほどの座敷があります。店内は水琴窟から水の滴る音色が流れ、とても落ち着いた雰囲気です。

 

分かりにくい店構えには、店長の笠原さんの想いがつまっていた 

店長の笠原さん

店長の笠原さんに「なぜこんな路地奥の場所で、お店を始めたのか」聞いてみました。

笠原さん:
私が雅楽茶を始めたのは8年前。はじめは梅田や難波などの繁華街で店をやろうと思いました。けれど忙しい日常と離れ、くつろげる場所を作りたいという想いがあったので、繁華街から少し離れた場所がいいのではないかと。そんな時に見つけたのが中崎町です。

中崎町は、昔からの古民家や商店街が残っており、今でも下町の風情を感じることができます。立地も梅田から歩いて15分で、歩いてこれないこともないですしね。路地の奥にお店を始めた理由は、隠れ家のような非日常感を作りたかったからです

店内では慌ただしい日常から離れて、のんびりと自分の時間を楽しんでいるお客さんが多かったです。笹原さんによると1人のお客さんが多いそう。

 

お茶農家を訪れて直接仕入れる、こだわりノンブレンド台湾茶 

店長の笠原さんは年に2〜3回、台湾のお茶農家を訪れます。その時期のお茶の出来を確認し、納得したものだけを仕入れてくるそう。『雅楽茶』特徴はノンブレンドの茶葉のみを扱っていること。店長の笠原さんにノンブレンドとブレンドの違いを聞いてみました。

 

「ノンブレンドとは、ひとつの茶葉農家の生産する茶葉のみで作られたお茶のこと。一方ブレンド茶とは、複数の茶葉農家の茶葉を組み合わせ、作られているお茶のこと。

台湾有数の茶葉の産地阿里山 (雅楽茶Webサイトより

一般的に私たちが手に取る台湾茶の多くはブレンドされたものだそう。理由は大手企業が台湾茶を作ろうとすると、ひとつの農家の生産量だけでは足りないから。そのため複数のお茶農家さんの茶葉を組み合わせて、販売するようになったのだと思います。


ノンブレンドが良くて、ブレンドが悪いという訳ではありません。それぞれ特徴があります。ブレンドはたくさんの人に美味しく飲んでもらうことが目的。そのため、あっさりして飲みやすいのが特徴です。ノンブレンドは茶葉農家の個性がより強く反映されます。

それぞれの茶葉農家の作るお茶の香り、コクの違いを楽しんでほしいからノンブレンドにこだわっています、と笹原さんは語ります。

『雅楽茶』では各種茶葉の販売もしています。お店で飲んで「美味しい!」と思った台湾茶を家庭でも気軽に楽しむことができます。

 

台湾茶器で淹れるとお茶がより美味しく感じる 

棚に並ぶのはこだわりの茶器の数々

では笠原さんが選んだノンブレンドのお茶を飲んでみたいと思います!

 

まずはお茶の種類を選びます。メニューにはそれぞれお茶の特徴が、甘み、香り、苦味をベースに記載されています。私は迷ってしまい、選べなかったので「おすすめをお願いします」と注文しました。

お茶を注文すると、テーブルに台湾茶器がセットされます。淹茶器を使ったお茶の淹れ方は、意外にシンプル。始めは緑茶と同じように、急須に茶葉を入れお湯を注いでから決められた時間待ちます。時間がきたら茶海に移します。これは茶葉からエキスが出続けでしまうのを防ぐため。こうすることで二煎目、三煎目以降もおいしくお茶がいただけるそうです

 

 

・茶壺(ちゃふう):日本茶の急須のようなもの。

・茶杯(ちゃはい):お茶を飲むための小さな茶杯のこと。

・茶海(ちゃかい):茶壺から茶を一端注ぎ入れる、いわゆるピッチャーの役割を担うもの

古民家を改装した店内で過ごす穏やかな時間は、まるで田舎のおばあちゃんの家のよう。そんな癒しの空間でで、こだわり台湾茶を楽しんでください。笠原さんこだわりの台湾茶の爽やかな香りと、スッキリした味わいにびっくりするはず。

店名

雅楽茶(がらくちゃ)

住所

〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西1丁目9−12
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営業時間

12:30-19:00(木曜定休)

HP

https://garakucha.jp/

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