登録有形文化財の中で食事が楽しめる、そんな場所が大阪にはあるんです! 今回紹介する『ガスビル食堂』は昭和8年建築の登録有形文化財の中にあるレストラン。昭和初期の創業期から変わらぬ味わいの欧風料理を、手軽な値段で楽しむことができます。建物も食事も思わず写真におさめたくなる、そんな『ガスビル食堂』を紹介します。

『ガスビル食堂』は御堂筋線淀屋橋駅13番出口から徒歩3分、南に下った場所にあります。『ガスビル 食堂』の入る大阪ガスビルは御堂筋に面し立っています。御堂筋は大阪を代表する繁華街で北の梅田と南の難波をつなぐ大阪のメインストリートのこと。
ガスビル食堂とは?

『ガスビル食堂』は大阪ガスビル8Fにある西洋料理レストランです。大阪ガスビルは昭和8年に建築され、現在は登録有形文化財にも登録されています。正式名称は「大阪ガスビルディング」。昭和8年の建築当初は、大阪で最も近代的で美しいビルと称されていました。設計は安井武雄さん。戦前の建築界に一時代を築いたと言われる人、他にも大阪倶楽部や高麗橋野村ビルなど有名な建物の設計・デザインをされています。
特別な時間を味わう内装デザイン

『ガスビル食堂』のデザインは建物の歴史を感じさせつつ、クラシックな雰囲気で統一されています。テーブルや椅子は深い茶色のものをチョイス、深い色のインテリアは歴史を重ねてきた建物の雰囲気とよくあいます。そこにオレンジ色照明が温かみと安心感を与えてくれます。
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店内ではオープン当時の写真なども飾られていて、過去と現在の対比を楽しむことができます。

食器は『ガスビル食堂』オリジナルのデザインのものを使用。白と藍色のコントラストが高級レストランの尊厳と誰にでも気軽に訪れてほしいというカジュアルな想いをうまく調和します
大阪を一望できる抜群の景色

とにかく、地上8Fからの景色が抜群にいいんです!大阪の南北を結ぶ御堂筋線の街路樹、立ち並ぶ高層ビル、南端の高島屋まで、奥行きを感じることができます。昔は大阪城まで見渡すことができたそう。冬のイルミネーションの時期には、御堂筋がライトアップされるので一層ロマンチックな景色を楽しむことができます。
手間をかけて作られる伝統の欧風料理が手軽な値段で楽しめる

『ガスビル食堂』では伝統の欧風料理を味わうことができます。昭和8年当時の初代料理長はなんと、日本を代表する高級ホテル「帝国ホテル」から招かれたそう!そのためフランス料理の基本である「コンソメスープ」や「デミグラスソース」は創業期と変わらレシピ、製法の味をベースとしています

また、『ガスビル食堂』は時代とともに料理長が独自の味を追求してきました。イギリス、イタリア、スペイン、など国にとらわれない自由な欧風料理が育ったのは「面白そうだからやってみよう」という関西人の気質かもしれません。

私は旅にでると、まずその土地の建築物が気になります。きっと、建築好きには『ガスビル食堂』はたまらないはず!歴史の流れを感じる西洋風の外観に、私は何枚もシャッターを切ってしまいました!それに加えて歴史に裏打ちされた数々の欧風料理は絶品、特にタンシチューは肉が溶けます。大阪の歴史を感じる建物で過ごす特別な時間をぜひ堪能してくださいね。
名前 | ガスビル食堂 |
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住所 | 〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1−2 |
電話番号 | |
営業時間 | 平日11:30~21:30(LO 20:30)、土・日・祝 休業 |