
自宅や仕事場とも違う自分らしくいられるサードプレイスにぴったりな場所、それが古本とコーヒーのお店『colombo cornershop』です。
店主の渡瀬さんとの会話、センスの良い古本、美味いコーヒー、それがうまく重なって絶妙な風が流れます。今回はそんな居心地の良さに、あなたがほっとひと息つける大阪の本屋を紹介します。
『colombo cornershop』はどんなお店?

『colombo cornershop』は大阪メトロ本町駅13番出口を出て、南に徒歩7分降った場所にあります。目印の難波神社が見えたらすぐ、そこから一本路地を入ったところにお店があります。
白い外壁に黒のテントのコントラストは、ヨーロッパの街にありそうな雰囲気。ヒューと入り口から風が入り、スーっと店内を通り抜けて、するっと空気が入れ替わる。風が本屋の中を通り抜けていく、そんな開放感が外からも感じられます。テラス席でコーヒーを楽しむ時間が最高です。。

本はアート、デザイン、写真、は洋書がメイン、日本の雑誌はに80年代のポパイやブルータスが置いてあります。洋書が豊富さから、今は少ないけれど海外のお客さんも多く来ていたそう
ちょうどいい距離感の会話が心地いい

『colombo cornershop』はなんといっても、店主渡瀬さんの接客スタイルが心地良さが1番のポイント。「接客なんて基本でしょ」と言われるかもしれません。しかし、私は2年間で100件以上のお店を訪れていますが、本当に心地良い距離感の接客のお店って、実は10件に1件ぐらいしかありません。
店内を散策していると「何か探している本はありますか、よかったらお手伝いしますよ」と1,5mほど距離を空けて声をかけてくれます。ここでぎゅっと1m以内に距離を縮めてこないのが良いんです。
だからと言ってほっとかれるわけでもなく、「お手伝い必要なら声をかけてくださいね」と一言置いて言ってくれます。すると、こちらも安心して本を散策する時間を楽しむことができます。

自分で探してみたのですが、好みの本がみつからなくて「すみません、やっぱり好みの本が見つからなくて」と声をかけると。
「どんな家具が好みですか?」「アメリカの感じですかヨーロッパの感じですか?」と少しずつ具体的な質問をしてヒントを頼りに何点か好みの本を探してくれました。

最後に「ゆっくり見てくださいね」と言ってくれます。珈琲を注文して外で本を読むことに。良い本屋だなー。こういう本屋がある街に住みたいなと思います。
世代や国籍を超えてお客さんが訪れる。なんかゲストハウスみたい

『colombo cornershop』では豆から淹れる新鮮なコーヒーを販売しています。コーヒーを頼んでテラス席で待っていると、開かれた本屋のオープンな雰囲気に惹かれてふらりふらりと人が訪れます。

メガネをかけてデザイン関係の仕事をしてそうな男性、美大に通ってそうな女性、休日を楽しんでそうなカップル、子どもと休日を楽しむ家族連れ、果ては外国人まで。なんだか本屋という枠を超えている気がします。今、思い返してみると世代を超えて人が集まるゲストハウスみたいな雰囲気でした。

『colombo cornershop』は休日にふらっと訪れたくなるお店。窓から見える積み重ねられた本と開放的な雰囲気の外観を見ていると、中を覗きたくなります。入ってみたら、やっぱり良かったです。後に取材したデザイン会社grafの広報寺田さんのお勧めの店でもありました。
執筆・写真撮影 山下貴史 (Twitter:yamashita 1986)
大阪本町を訪れたらぜひおすすめしたい2つの本屋。
ひとつめは『book of days』▶︎▶︎ neoosaka.com/blog/bookofday
写真集、アートの取り揃えは全国でも指折り。個人的には洋書が多いのも魅力。
ふたつめは『toibooks』▶︎▶︎ neoosaka.com/blog/toibooks/
短歌やエッセイなどの文芸書のセレクトが抜群!
名前 | colombo cornershop (コロンボ コーナーショップ) |
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住所 | 〒541-0058 大阪府大阪市中央区南久宝寺町4丁目3−9 |
営業時間 | 12:00〜19:00(水曜日定休) |
電話番号 | |
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