
自転車をこいでいると途中、止まって中を覗きたくなる。そんなお店はあなたの街にありませんか? 大阪谷町にある『Euca COUNTER(エウカ カウンター』もきっとそんなお店のひとつ。
街に開けたコーヒースタンドとレコードバーが一体となったうなぎの寝床のようなつくりのお店です。美味しいコーヒーと店主中川さんの振る舞いに思わず長いしてしまう空間。この居心地のいい空間の理由はなんだろう、そんなことを考えながら、話を聞いて記事にしました。
『Euca COUNTER』はどんなお店?

大阪谷町線谷町6丁目駅から、東に徒歩10分の場所に『Euca COUNTER』があります。オープンは2018年9月、今年で3年目。入り口はコーヒースタンド、奥には隠れ家のようなレコードバーがあります。コーヒースタンドは佐伯さんが、レコードバーは中川さんが担当しています。今回はお店の代表中川さんにお話を聞いてきました。
街に開かれたコーヒーカウンター

『Euca COUNTER』でまず目に入るのは、街に開かれたコーヒースタンドです。バリスタの佐伯さんがサイフォンでコーヒーを淹れてくれます。喫茶店とカフェの間のような雰囲気です。

サイフォンでコーヒーを淹れる時間は喫茶店、カウンターで店員とお客さんがコミュニケーションをとる姿は、最近流行りのコーヒースタンドのようなイメージです。
全体のバランスが絶妙で、まるで立ち飲み屋のような、温かい雰囲気があります。実際、私が訪れた時はカウンターで佐伯さんとお客さんがおしゃべりを楽しんでいました。
ちゃんと美味しいコーヒー

コーヒー豆はエチオピアをメインにオリジナルブレンドを使用。エチオピアの豆は焙煎度合の調整が難しく、好みが分かれると豆と言われています。
代表の中川さんはコーヒーロースター(HIROMI FUJITA COFFEE)と一緒に、エチオピアの豆の個性の酸味を生かしつつも、あっさり飲みやすい仕上がりのブレンドを開発。

サイフォンを使って丁寧に抽出します。サイフォンでの抽出法は、良い意味でも悪い意味でも、豆の個性がはっきり出るから、常に自分達もコーヒーの味に敏感になれる。そうやって自分自身で気を引き締める意味もあるそう。

好きな音楽がお客さん同士のコミュニケーションに繋がったら

『Euca COUNTER』のもうひとつの顔はレコードバー。店主中川さんは昔からレコードで音楽を聞くのが大好き。レコードで音楽を聞くと、音の角がとれ、演奏や歌声をその場で聞いているかのような臨場感を味わうことができるといいます。
ここで聞いた音楽をきっかけにレコード店に足を運んだり、お客さん同士の会話が弾んだり、『Euca COUNTER』が新しい体験のきっかけになる場所にしていきたいと。

その一環で始めたお客さんにお気に入りのレコードを紹介してもらい、店内で流すという企画。お気に入りのレコードを良いオーディオシステムで聞きたいというお客さんのニーズとお客さんがお店に関わる機会を作りたいというお店の狙いがうまく一致。
Instagramで発信するとその記事を読んで、音楽の好きなお客さんがこれを目当てに来店したり、新しい出会いや可能性が広がった企画だったそう。

音楽も、コーヒーも、デザインも、こだわっているのにそれをどう感じるかはあくまでもお客さんというスタンスで、こだわりや時間の過ごし方を人に押し付けない感じがいい。だから人はまたここに訪れたくなるのだなと思います。
執筆・撮影 ヤマシタ(Twitter:yamashita1986)
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名前 | Euca COUNTER / エウカ カウンター |
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住所 | 大阪府大阪市中央区上町1丁目6−8 |
電話番号 | |
営業時間 | コーヒーカウンター レコードカウンター |