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1000点を超える陶磁器は圧巻、関西では必見
『大阪市立東洋陶磁美術館』

大阪市立東洋陶磁美術館』は、私たちの日常に根付く陶器を通して美術品の美しさをより身近に感じさせてくれます。国宝の油滴天目(ゆてきてんもく)は色彩の豊かさと奥深さを感じさせてくれます。

 

また、美術館には珍しい大きな窓から入る光は美術館が外と繋がっているかのような開放感を感じさせてくれます。

 

そして、なんと館内は写真撮影が自由!今回はそんな『大阪市立東洋陶磁美術館』の魅力をフジフィルムのカメラXT3と共にお伝えできたらなと思います。

水都大阪を象徴する土佐堀川

最寄駅は御堂筋線淀屋橋駅です。淀屋橋をわたり、土佐堀川沿に東に10分歩くと見える茶色のタイルに覆われた建物が『大阪市立東洋陶磁美術館』です。

 

このエリアは中之島と呼ばれ、大阪府立中之島図書館、 大阪市中央公会堂など重厚感のある名建築が並びます。そんな中に『大阪市立東洋陶磁美術館』はひっそりとたたずんでいます。

 

大阪市立東洋陶磁美術館とは?

撮影カメラ FUJIFILM XT3(https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-t3/) 、設定 F=10 シャタースピード 1/250   ISO160 、 レンズXF 16-55 , f 2.8

大阪市立東洋陶磁美術館』は総合商社「安宅産業株式会社」が集めた「安宅 コレクション」を住友グループ21社から寄贈されたことを記念し、展示するために設立された美術館です。

 

コレクションは中国陶磁144件、韓国陶磁793件の合計1,000点を超えたそう。その中には国宝が2点、重要文化財が12点も含まれていました。

 

世界初の「自然採光ケース」で美術品を楽しむ

自然採光ケースに飾られる貴重な陶磁器

自然光で美術品を楽しめるのはここ『大阪市立東洋陶磁美術館』しかありません! 美術館建築当時、「陶器本来の色味や質感を体験してもらいたい」という強いこだわりがあったそう。

 

世界で初めて導入された自然採光ケースで陶磁器を見ていると、何百年も前の風景に溶け込んだ陶磁器の姿を思わず想像してしまいます。自然光は太陽の動きと雲量により変化するので、陶磁器の色や形が時間の流れと一緒に変化するかのような不思議な体験をすることができます。

 

この展示エリアには中国・宋時代の作品が展示されています。自然採光ケースの仕組みについてはこちらのリンクを参照ください

 


▶︎▶︎
大阪市立東洋陶磁美術館 学芸課長代理 小林仁「自然の光を追い求めて ―大 阪市立東洋陶磁美術館の展示用 LED 照明の導入をめぐって― 」

http://www.moco.or.jp/facilities/point/pdf/led.pdf

重要文化財 青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水注(せいじぞうがん どうじほうそうげからくさもん すいちゅう)。自然採光室以外の展示室もLED照明により自然光に限りなく近い色合いで見ることができます! 撮影カメラ FUJIFILM XT3(https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-t3/) 、設定 F=5.6 シャタースピード 1/60   ISO1250 、 レンズXF 16-55 , f 2.8

私が感動したのは、貴重な美術品を電気がなかった時代と同じ色を現代で楽しめることです。この器でお茶を飲んでいたら一層、美味しく感じられそうだな。あの陶器で花を飾ったりしたら綺麗だろうな。

 

私たちの日常生活に欠かすことのできないものだから、身近に感じることができるし、美しさをリアルに感じることができます。

 

国宝油滴天目(ゆてきてんもく)

撮影カメラ FUJIFILM XT3(https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-t3/) 、設定 F=5.0 シャタースピード 1/60   ISO400 、 レンズXF 16-55mm , f 2.8

現在は特別展「天目―中国黒釉の美」が催されています。期間は11月8日まで。見所は国宝「油滴天目」。美しい斑文と虹色の光彩が360°から見ることができます。

 

油滴天目という名称は2つの意味を持つ語から成ります。油滴は漆黒の釉薬の上にあらわれた斑点模様がまるで油の滴であるかのようなこと天目は中国のお茶の産地である天目山の寺院でお茶の茶器として使われていた天目茶碗に由来します

 

天目茶碗の特徴は用いられる釉薬にもあります。天目を焼くために用いられる釉薬は、釉薬の中に含まれている鉄分の影響で深い漆黒のような黒色です。

 

 

国宝「油滴天目」

広報のさんに今回の特別展の魅力を伺いました。

 

今回の展示の大きな魅力は自然採光室で展示していることの多い油滴天目を360°回転する免震台付回転台に設置。また、内面をご覧いただけるよう特別の踏み台を設置し、油滴天目を心ゆくまで満喫できるようにしている点です。

 

写真家・西川茂さんによって撮影された写真

さらに作成した展覧会図録
(リンク:
http://www.moco.or.jp/whatsnew/newarrival/2188/ )写真家・西川茂さんによって撮影された写真が使用されています。見た目には分からない深遠なような青や斑点を特殊なカメラを使って再現しています。



カメラの本体はSIGMA SD QuattroH(https://www.sigma-global.com/jp/cameras/sd-series/)にレンズはSIGMA Art 70mm / F2.8 DG Macro (https://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/art/a_70_28/)。加えて、プラス特注の照明機材を使うことで質感と色を再現しています。自然光に最も近い当館独自の色の再現性(「演色性」)の高い LED 照明により、天目の「黒」 をはじめ、そこに秘められた色の多彩さをお楽しみください。

 

カメラのシャッターを切りたくなる窓から入る自然光の爽快感

入り口階段 撮影カメラ FUJIFILM XT3(https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-t3/) 、設定 F=5.0 シャタースピード 1/60   ISO200 、 レンズXF 16-55 , f 2.8

建物の中に入って感じるのは、窓から入る自然光の多さです。美術館は作品保護の観点から外からの光のない暗い場所というイメージがあるかもしれませんが、エントラス、階段、休憩スペースには、壁一面の大きなガラス窓があって、ここから見える景色がとても爽やかで気持ちがいい。

休憩スペース 撮影カメラ FUJIFILM XT3(https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-t3/) 、設定 F=5.0 シャタースピード 1/60   ISO200 、 レンズXF 16-55 , f 2.8

特に休憩スペースはおすすめです。窓から見える水辺の景色は、大阪が水に囲まれている街だと実感するひとときです。

今年4月まで行われていた竹工芸名品展の作品も圧巻! 撮影カメラ FUJIFILM XT3(https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/x-t3/) 、設定 F=4.5 シャタースピード 1/60   ISO800 、 レンズXF 16-55 , f 2.8

『大阪市立東洋陶磁美術館』はこれで2度目。何度訪れても満足できる美術館です。特別展で展示中の国宝「油滴天目」は漆黒の釉薬の上にあらわれた斑点模様がまるで宇宙のよう、器の世界観に没頭してしまいました。

 

また、入った瞬間に、壁一面の窓から射し込む自然光の美しさと建築の対比に圧倒されます。こんなに綺麗な自然光はなかなか見れないなとカメラのシャッターが止まりませんでした。

 

写真撮影は作品を静かに楽しんでいる方もいるので周りに迷惑にならないように気をつけてくださいね。大阪に住んでいて『大阪市立東洋陶磁美術館』を知らないなんてもったいない!

執筆 ヤマシタ(Twitter:yamashita1986

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名前

大阪市立東洋陶磁美術館

住所

〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1丁目1−26

TEL

 06-6223-0055

HP

http://www.moco.or.jp/

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