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鮮度が20倍違う!
100種類の世界のスパイスが集まる専門店が大阪にありました

今、大阪ではスパイスカレーが注目されています。その人気ぶりは関西で人気のグルメ雑誌MeetsやSAVVYで何度も特集が組まれるほど。ランチタイムになると、有名カレー店に行列ができます。

今回紹介する『スパイス堂』はネパールカレーで大人気のダルバート食堂が開業したお店。スパイス文化を人々の日常に届けるがコンセプトで、お店にはスパイスの販売だけではなく、飲食スペースも併設されています。本格的なカレーを自宅でも作りたい人は訪問必須。今回は絶品カレーを作る上で欠かせないスパイスの選び方や使い方について、伺ってきました。

 

『スパイス堂』とは

写真右手の緑色のドアが入り口です

『スパイス堂』があるのは大阪の谷町。大阪の難波と大阪城エリアのちょうど中間にあたる下町の雰囲気が残るエリアです。『スパイス堂』にはネパール、インド、タイ、スリランカ、などアジア各国のスパイスが並びます。それに加えオリジナルブレンド、豆類、米、ハーブなどを含めると、販売商品は100種類を超えるそう! また、カレーリーフやランプなど、普通のスーパーではなかなか手に入らないスパイスも多く、プロのシェフも通うほどだとか。

 

スパイス堂でスパイスを購入するべき理由

『スパイス堂』の前を通るだけで、食欲をそそるスパイスの香りが鼻を刺激します。店主の三木さんによると、スパイスの香りはその鮮度に由来するそうです。通常スーパーで購入できるスパイスは、海外から船便で輸送されます。しかし『スパイス堂』のスパイス(ネパール産のもの)は、何と空輸で輸送されています。船便だと2ヶ月かかるものが、最短3日ほどで日本に運ばれてきます。香りが命と言われるスパイスにとって、その差は天と地ほどなんだとか。

スリランカスパイスコーナー

でも、なぜ一般的にはあり得ない仕入れができるのでしょうか。

それは店主三木さんが現地ネパールの方と深い繋がりを持っているからだそう三木さんはどんなに忙しくても、数ヶ月に一度ネパールの現地を訪れ、スパイスの使い方やネパール料理を今もなお学び続けています。また現地ではスパイス工場を訪れるなど、良質なスパイスを手に入れるために奮闘されています。

日本人だからネパール人にはなれない。けれど、現地ネパールで食べれる以上に美味しいものを日本の人々に届けることで、ネパールを好きになってもらいたいと三木さんは語ります。

 

スパイスの選び方とおすすめスパイス

スパイスを選ぶときまず考えたいのが、どんなカレーを作りたいのかということ。一般的にカレーでよく使われるスパイスは4〜5種。クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパーなどです。しかしカレーと言っても、国によって使われるスパイスの特徴はさまざま。まずは本を見ながら、作りたい国のカレーが決めてみると、選ぶスパイスも決めやすいそう。

 

各国のスパイスカレーの特徴を紹介します。

ネパールカレー

インドとネパールのスパイスが並ぶコーナー

ネパールカレーはダルバートと呼ばれるカレーが最も一般的。使われるスパイスの種類はそれほど多くなく、ターメリック、クミン、コリアンダーなどが使われます。加えてフェヌグリークと呼ばれる豆科の植物をローストしたものもよく使われます。これはセロリやカラメルのような香りと苦みがあります。この独特の風味がネパールカレーに欠かせないスパイスなのです。

スリランカカレー

スリランカカレーはたくさんの種類のスパイスをブレンドして使うのが特徴。他国のスパイスでの再現はかなり難しいとのこと。特徴的なスパイスにはカラピンチャ、モルディブフィッシュ、ゴカラなど。カラピンチャはカレーリーフと呼ばれる爽やかな香りのする葉で日本では入手しにくいとされています。ゴラカは木の実を乾燥させ、剥製させたものです。

スリランカカレーは海に囲まれた土地柄魚を多く使います。

バングラデシュカレー

バングラデシュのカレーでよく使われるのはマスタードオイルとマスタードシード。新鮮な魚を使ったカレーが多いのも特徴のひとつ。カレー以外にも牛、鳥、羊、鳥、など肉料理が豊富でそれ専用のミックススパイスもあるそうです。

 

『スパイス堂』の数あるスパイスの中から、厳選したおすすめ商品!

ネパールカレーを作りたい人へ

ネパールカレーではミックスダルを使います。スパイス堂のオリジナル配合のミックスダルです。

ダルとは豆のこと。ネパールカレーには欠かせません。『スパイス堂』のオリジナルブレンドです。

ダルバートマサラ

『スパイス堂』のオリジナル配合のガラムマサラです。市販の物と比べるとやや粒が荒いのが特徴。『スパイス堂』の原点であるネパールカレーを作りたい人にぜひおすすめ。

グンドゥルック

大根などの緑の部分を発酵させた後に乾燥させたもの。程よい酸味と独特の香り、歯ごたえが特徴。使用するときは20分ほど水で戻し、サデコ(和え物)や、ジョール(スープ)として調理します。ダルバートにこれが添えられているだけで、ネパールの家庭の味になります。

スリランカカレーを作りたい人へ

スパイスミックス。神戸で有名なスリランカカレー店「カラピンチャ」のオリジナルカレーパウダーです。
カレーリーフは風味が失われないように冷凍庫の中に

カレーリーフは別名でナンヨウザンショウと呼ばれることから、サンショウの仲間と思われがちですが、実はミカン科の植物の葉です。そのため、カレーに柑橘類を足したような爽やかな香りがします。

 

余ったスパイスの保存方法と使い方

スパイスを使うときに気になるがその保存方法。今回はスパイス堂のスタッフに余ったスパイスの保存方法と調理方法について聞いてみました。

スタッフ:
スパイスは数週間以内に使いきるなら、100円ショップで売っている瓶などの常温保存で大丈夫です。数ヶ月使う予定の無いないスパイスは、ジップロックで冷凍保存することをおすすめします

 

またスパイスは一人暮らしなどでは余ってしまいがち。おすすめの調理法を伺いました。

スタッフ:
ネパールを始めアジア各国では、炒め物にスパイスを使うんです。スパイスを少し入れて野菜炒めを作ると、ピリッとアクセントが効いて味に深みが生まれます。単純なんだけど、意外にやったことない人が多いんです。

ネパール料理の例であげると、クミンシードはほうれん草や小松菜を炒める時に。味付けは塩、コショウで十分。ジャガイモ等のおかずだったら、ターメリックとクミンパウダー、スタータースパイスとしてフェヌグリークシード を使ってみて。ご飯がすすむおかずが簡単に作れます。

 

『スパイス堂』の週替わりカレー

この日のおすすめグリーンカレー
メニューの一覧

店内には飲食スペースがあり、スパイス堂で販売されているスパイスを使ったカレーを食べることができます。メニューはチキンカレー、ポークカレー、ひよこ豆カレー、本日のカレー、の4種類。今回私がいただいた本日のカレーはグリーンカレーでした。飲み物は特製のシロップで作ったクラフトジンジャエールやクラフトコーラもありす。

店内のイートインスペース(テーブル席)

『スパイス堂』はネパール風の音楽が流れ、スパイスの香りがして、まるで違う国に迷い込んでしまったかのようでした。異国感の漂う店内には、常時100種類以上のアジアのスパイスが並んでいます。

 

また店内のPOPには、スパイスの特徴や調理方法が詳しく記されています。それを読んでいると、スパイスを買って自分で料理がしたくなること間違いなし。『スパイス堂』はカレー好きな人はもちろん、普段の食生活にちょっと変化を加えたい人にもおすすめしたくなる場所でした。

店名

スパイス堂

住所

大阪府大阪市中央区谷町6丁目13-6

営業時間

スパイス販売 11:30-18:30
飲食営業 11:30-17:00

定休日(火曜日)

不定休もあるので訪問前にSNSを要確認

 

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