大阪を訪れたら体験してもらいたい関西のソース文化。今回紹介するのは焼そば、お好み焼き、鉄板焼を楽しめる『やん!』です。お店の特徴は全国から厳選された300種類のソースから、メニューや好みに合わせてソースを自分で選べるところ。そう、大阪では豚カツにはさらっとしたソースを、お好み焼きにはどろっとしたソースを、というように食べ物によって、ソースを使い分ける文化があるんです。ぜひ『やん!』でそんな関西のソース文化を体験しましょう!
関西独自のソースを使い分けるという文化
大阪では食べ物によってソースを使い分ける文化があります。サラっとしたウスターソースとドロっとしたトンカツソースの使い分けは基本中の基本。大阪生まれの友人に聞くと、少なくとも2種類以上のソースがどの家庭も常備されているそう。私は関東で生まれ育ったので、ミックスフライ定食を注文した時にソースが2種類出てきて戸惑ったことを思い出します。
関東ではソースを使い分けるという文化はありません。私の家庭はブルドックのウスターソース(中濃)の一択でした。しかし関西には中濃ソースを使うという文化がないそう。
関西でここまでソース文化が普及した理由とは?
戦前、大阪では一銭洋食と呼ばれる文化が流行りました。一銭洋食とは水で溶いた小麦粉にキャベツやネギなどを混ぜて焼き、ソースをかけて食べるものです。一銭で食べれる洋食というのが名前が由来。戦後はそこに肉や海鮮などを加え食べるようになりました。それが今のお好み焼きの原点です。
このように関西でここまでソースが普及したのは、お好み焼きやたこ焼きといったソースを使った粉物料理をよく食べるからと言われています。
焼そば、お好み焼き、鉄板焼『やん!』がソースにこだわる理由
『やん!』には300種を超えるソースが置いてあり、自分の好きなソースを選ぶことができます。どうして300種類ものソースを扱っているのでしょうか。
大阪人は家庭でお好み焼きを食べる時、自分好みのソースを使い分けます。そのまま使ったり、他のソースとミックスしたり。けれどお店でお好み焼きを食べる時は、独自のソースが決まっているためソースを自分で選ぶことはできません。店主がお好み焼きを食べた時に感じたこの小さな違和感が、ソースの種類を選べるサービスを始めたきっかけだったそう。
『やん!』で食べるべき絶品焼きそばとふわふわお好み焼き
焼きそば
今回は、お好み焼きと焼きそばを注文しました。焼きそばは、麺の種類をオリジナルの極太麺、普通麺(一般的な太さの焼きそばの麺)、細麺、うどん麺の4種から選ぶことができます。今回は普通麺を選びました。
トッピングはシンプルに豚肉とキャベツです。他にもホルモン、油かす、キムチなど、トッピングの種類がたくさんあるのが嬉しい。店員さんおすすめの甘辛いパロマソースが麺に絶妙に絡んでうまい!
お好み焼き豚玉
焼きそばの食べ終わる絶妙なタイミングでお好み焼きの登場です。提供される時はソースのみがかかっていて、自分の好きな風にマヨネーズや鰹節をかけることができます。友人とシェアする場合などマヨネーズが苦手な人がいても大丈夫。こういうちょっとした気遣いが嬉しいものです。
食べた瞬間に、表面に乗っかる豚肉の肉汁がジュワッと口の中に広がります。その後、ふわふわのお好み焼きとソースがあいまって美味い! 焼きそばもお好み焼きと同様にトッピングの種類がたくさんあります。
ふわふわのお好み焼きやモチモチの焼きそばとソースの相性が抜群で美味しかった! 今までソースのことってあまり考えませんでしたが、粉もんとソースの相性って大事なんだなと実感する時間でした。また関西のソースの文化は奥が深くて面白い。市民の生活に根付いたイカリソースから、ちょっと高級なヘルメスソースまで。大阪でお好み焼きや焼きそばを食べる時には、そこで使われているソースにも注目してみてくださいね。
執筆 ヤマシタ(Twitter:yamashita1986)
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名前 | 焼そば お好み焼き 鉄板焼き やん! |
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住所 | 〒556-0017 大阪府大阪市浪速区湊町1丁目3−1 |
営業時間 | 17:00〜24:00(土曜日は12:00~24:00) |
電話番号 | 06-6636-5757 |
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