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人々の日常が変わるきっかけに。
ドキュメンタリー映画をメインで上映する大阪のミニシアター『第七藝術劇場』

朝から晩まで忙しい日常の中、映画館は少し立ち止まる時間を与えてくれます。『第七藝術劇場』は大阪の十三にあるミニシアター。オープンしてから20年、地元の人に愛され続けている映画館です。映画を日常生活を振り返るきっかけにしてもらいたいと、ドキュメンタリー映画を中心に様々な映画を放映されています。今回は映画編成を担当する小坂さんに映画編成についてのこだわりを伺ってみました

オープンしてからもうすぐ20年。ミニシアター『第七藝術劇場』とは

第七藝術劇場入り口
第七藝術劇場受付

阪急十三駅の西改札口を出て、栄町商店街を5分ほど直進すると、サンポードシティと書かれたビルがあります。そのビルの6Fに『第七藝術劇場』はあります。

『第七藝術劇場』は定員93名のミニシアター。通称「ナナゲイ」と呼ばれます。独自のセンスで選ばれたドキュメンタリー映画をメインに上映。『第七藝術劇場』の名前はイタリアの映画評論家リッチョット・カニュードが「映画は7番目の芸術である」とコメントしたことに由来しているそう。映画館としての歴史は20年以上。たくさんの人に愛される映画館です。

ドキュメンタリー映画に対するこだわり

上映作品のポスター

第七藝術劇場』は2008年公開の「靖国 YASUKUNI」という映画がきっかけで、ドキュメンタリーを多く上映する映画館として認知されるようになりました。「靖国」は日本在住の中国人ドキュメンタリー監督リ・インが、靖国神社にまつわる様々な事象を10年間に渡って取材。話題となった映画です。当時、第七藝術劇場が「靖国」を上映をしたのは「映画館はメディアのひとつ。人々が映画を見る機会を奪いたくはない」という想いがあったそう。

今回は2017年から映画編成を担当する小坂さんにドキュメンタリー映画の魅力を伺ってみました。

 

小坂
私が映画編成を担当するようになったのは2年前からです。ドキュメンタリー映画の魅力は、観た人の心の中に何かを残すことだと思っています。その何かが日常生活を変えるきっかけになる。そんなドキュメンタリー映画を選びたいと日々考えています。

映画主戦場(公式ホームページより引用)

私が映画編成を担当してから最も人気のあった作品は「主戦場」。これは日系アメリカ人のミキ・デザキ監督が慰安婦問題を取りあげた映画です。大きな映画館では社会的に過激な映画の上映は難しい。しかし、こういった作品は私たちが取り上げないと埋もれてしまいます。『第七藝術劇場』だから上映できる作品を社会に届けたいと思っています。

映画をみるきっかけに。映画監督や出演者によるアフタートークイベント

トークイベントの予定表

第七藝術劇場』で最も力を入れているのが上映後のアフタートークイベント。監督、出演俳優を交えた質疑応答の時間が設けられています。参加は自由ですが、映画を観た観客のうち9割の方が参加されるそうです。

アフタートークイベントの魅力は大きく2つ。1つ目は映画の作り手である監督や俳優の話を間近で聞けること。どのシーンに、どんな想いが込められているのか。映画の製作者のひとりであるかのように映画を楽しむことができます。

2つ目は自分以外の人の映画の感想を聞けること。アフタートークイベントは作り手が一方的に話すだけではありません。参加者(お客さん)が質問する時間も設けられています。他の人の質問を聞いていると「こんな観点で映画を見ることもできるんだな」と、今までとは違った映画の魅力を知ることができます。

シアターセブンを通して、もっと気軽に映画を楽しんでもらいたい

第七藝術劇場の映画番組編成 担当小坂さん

2011年『第七藝術劇場』と同じビルの6階に「シアターセブン」がオープンしました。用途はミニシアター兼イベントスペースです。「 関西の文化を発信する」をテーマに演劇、落語、トークライブ、様々なジャンルのイベントが催されています。映画をみる以外の目的でも映画館を訪れるきっかけとなる場所です。

今回は特別に撮影させてくれました。収容人数は93人。

今回、小坂さんの話で印象的だったのは「映画館にはさまざな人が訪れます。映画ファンだけではなく、カップル、主婦、家族、。映画を観に訪れる方同士がつながるイベントや企画なども積極的にしていきたいんです」という言葉。『第七藝術劇場』は小坂さんチョイスのこだわりのドキュメンタリー映画を楽しむことができるのはもちろん。アフタートークイベントを通して、今まで知らなかった映画の魅力や作り手の話を聞くことのできる素敵な場所です。『第七藝術劇場』でしかできない体験を楽しみを訪れてみてください。

名前

第七藝術劇場

住所

〒532-0024 大阪府大阪市淀川区十三本町1丁目7−27
サンポードシティ
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TEL

06-6302-2073

HP

http://www.nanagei.com/

Facebook

https://www.facebook.com/juso.7gei/

Twitter

https://twitter.com/7_gei?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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