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暖簾の先にあるのはちょっと大人な時間を楽しむ空間『バー立山』

『バー立山』があるのは、大阪北部の梅田エリアと南部の難波エリアの中間。入り口には暖簾が掛かり、まるで和食割烹のような佇まいです。

欧風のバーカウンターは腰を下ろすとどこかほっとした気持ちになります。店主立山さんが20年かけて積み重ねてきた接客や暖かみのある空間がそう感じさせてくれるのでしょう。またベテランの風格とは対照的に、「いらっしゃい。ゆっくりしていってくださいね」と声をかけてくれる気さくさもいい。今回はそんな気づいたら足を運んでしまうバー『立山』の魅力を探ってきました。

 

劇団維新派の舞台を手がける豊川忠宏氏がデザインした内装

御堂筋線の本町駅25番出口を出て、四ツ橋筋を北に5分歩き、路地を少し入ったところに『バー立山』があります。以前は定食屋として使われていた町家を木工作家の豊川忠弘さんがリノベーションしたそう。豊川さんは大阪を代表する劇団維新派(現在は解散)の野外舞台を手掛けていたことで有名な方です。

テーブル席(4〜5人座ることが可能)

店舗デザインのコンセプトは建物の存在感を生かすこと。外観は古い町家。入り口の暖簾は、高級割烹が出てきそうな雰囲気です。内装は古い柱やタイルを生かした和風の空間に欧風のバーカウンターが溶け込み、和と洋がうまく組み合わされています。インテリアにはアンティークの照明やレトロなコカコーラの自動販売機が使われていて、昭和を感じます。インテリアは立山さん自身が選ばれおり、センスの良さが感じることができます。

 

バーテンダー立山さんの立ち振る舞いで生まれる程よい緊張感

店主立山さんの白いシャツと蝶ネクタイという佇まいは、少し背筋の伸びる緊張感を感じさせます。その格好にはいつまでもプロとしての意識を持ち続けたいという想いがあるそう。

 

『バー立山』で流れる時間は特別。自分の家や仕事場とも違う場所。お酒の飲めるサードプレイスというと分かりやすいのでしょうか。近所にあったら、夜な夜な小説を持って通いたい。そんな場を求めて毎日のように通われる方もいらっしゃるとか。

 

20年の経験で行き着いたのはシンプルな毎日来れるバー

レトロなコカコーラの販売機と欧風のバーカウンター
立山さんの選ぶアンティークの時計

バーテンダーの立山さんはこの道20年を超えるベテラン。大阪の曽根崎町で10年、本町に移ってから10年ともう20年以上バーを経営しています。立山さんの元で修行をした後に、独立してバーを開業されている方も多いそう。そんな立山さんが20年で行き着いたのはシンプルなスタイルバーだそう。

立山:

物事は追求していくとシンプルなところに行き着きます。珈琲やお茶の世界もそうですよね。私が行き着いたのは定番のお酒が置いてあるシンプルなバーです。

 

よくお店のこだわりや特徴はなんですかと聞かれるんです。でもそれはお客さん自身に感じればいいことで。バーって店主の生き様やセンスがお店に自然に現れますから、自ら決めるものではありません。

立山:

また、このお店を本町に移したのはもっと気軽にバーを利用してもらいたいという想いから。本町はサラリーマンの方も多いので、会社帰りにも気軽に訪れてもらいたいですね。もちろん、旅行で大阪に訪れた方も大歓迎ですよ。20代や30代の方にもバーで過ごす時間を楽しんでもらえたらと思っています


 

おすすめはハイボール。その所作までもが美しい

『バー立山』のおすすめはハイボール。ウイスキーは好みがあれば、棚に並ぶものから選ぶことも可能です。私はお任せでお願いしました。立山さんが選んだのは「ホワイトソース12年」。ホワイトソースはスコットランド原産のスコッチウイスキーを、日本市場向けに独自開発したもの。華やかな香りとコクのバランスの良さが特徴。

グラスにウイスキーと炭酸が順番に注がれます。最後に四角い氷が入り、炭酸が抜けないように軽くステア。氷は大きく凍らせた氷の不純物のない部分のみをカットして使っているそう。また冷凍庫から出し、しばらく置いたほんのり溶けたものを使っているんだとか。

冷凍庫から出したての氷はグラスに入れた瞬間に、炭酸の泡が立ってしまうため。ハイボールを作る立山さんがの所作は絵になるので、ぜひ足を運んで楽しんでもらいたいです。

『バー立山』は白いシャツに蝶ネクタイを着けた立山さんのプロとしての立ち振る舞いに少し背筋が伸びる空間でした。家でもない。重厚なバーとも違う。そんな第3の場所で自分の時間を楽しんもらえたらと思います。

ライター ヤマシタ @yamashita1986


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名前

バー立山

住所

〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1丁目7−28
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営業時間

17:00~23:30(日曜・祝日は定休)

電話番号

06-6444-2848

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